先日、Raspberry Pi OS(旧Raspbian)でVisual Studio Codeが使えるようになったというアナウンスがありました。
今までずっとラズパイでVSCodeでソース修正ができたらなぁ~と思っていたところだったので、素直に嬉しいです。 早速試してみました!
動作環境
- Raspbery Pi 3B+
$ lsb_release -a No LSB modules are available. Distributor ID: Raspbian Description: Raspbian GNU/Linux 10 (buster) Release: 10 Codename: buster
なお、当初はRaspbian stretchでapt install
しようとしていましたが、パッケージが無いと怒られてしまったのでOSをbusterまでアップデートしたところ、うまくインストールできました。
OSをstretchからbusterにアップデートする場合
/etc/apt/sources.list
, /etc/apt/sources.list.d/raspi.list
のstretch
という文字列を全てbuster
に置き換えて保存します。
$ sudo vim /etc/apt/sources.list $ sudo vim /etc/apt/sources.list.d/raspi.list
その後、以下のコマンドを実行するとOSのアップデートが開始されます。
$ sudo apt update
$ sudo apt -y dist-upgrade
途中、いくつか選択肢が表示される場合があるので適宜回答をしていきます。 10~20分前後かかったので、ゆとりをもってやっていきましょう。
OSのアップデートが完了したら最後に再起動をします。
$ sudo reboot
VSCodeのインストール
$ sudo apt update $ sudo apt install code
apt install
が完了したら、自動的にスタートメニューの「プログラミング」にVSCodeが追加されます。
操作感は今まで通り
なんというか安心感があります。 画面構成や操作感は今までのVSCodeと違いは無いようです。 拡張機能やgitの各種機能も通常通り使えます。
ただ、やはりRaspberry Pi 3B+の性能だと動作の遅延やカクつきは避けられないようです。 こればっかりはスペックの問題ですので仕方無いですね。
「Help」→「Toggle Developer Tools」を選択すると、Chromeの開発者ツールが表示されました。 今までのVSCode同様、ラズパイのVSCodeもElectron製と思われます。
残念ながら動作しなかったラズパイもあった
ちなみにRaspberry Pi Zero Wでも試してみましたが、apt install
は成功するものの、アプリ自体が起動しませんでした。
以前の記事でラズパイのCPUによって、VSCodeのRemote Developmentが未対応のモデルがあることを紹介しましたが、Remote Development未対応のモデルはVSCode自体も使えないのかも。
スペック低めのラズパイは大人しくvim
でソースを書くか、外部で書いたソースを送るなりするしかなさそうです。